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デザインのこと

著作権は大丈夫?イラスト・写真の使用で気をつけたいこと

相変わらず久々の投稿ですが生きてます。Design Production NEONEの藤本です。

ブログ書かなさすぎて年1の記念行事にみたいになってきました。笑

さて、週末立て続けにこんなことがニュースになってましたので久々に書いてみました。

山本圭壱インスタで写真無断利用
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6454314

フリー素材だと思っていたら11万円も請求!? 著作権侵害という落とし穴
https://news.yahoo.co.jp/articles/15652935089d7703d233900857578c49db287340


これに限らず、ネットの画像を勝手に使って大問題!ってニュースはちょくちょくありますね。
広告デザインの仕事をしてると避けては通れない著作権のお話です。

1 そもそも著作権とは?

そもそも著作権とはなんぞや?と言われますと、、
簡単に言えば誰かが考えて作ったもの、思いを込めて表現したものを「著作物」と言うのですが、その著作物を作った人を著作者といい、その著作者が有する権利のことを著作権といいます。
(著作とは:“個別の知的・芸術的創作の結果,すなわち,知的・芸術的内容を表す実体” コトバンクより)

著作者が作ったものは知的財産で、誰かが勝手に自分ものにしたりそれを使って商売したり等、侵害していいものではありません。
その知的財産を法律できちんと守ろうというのが著作権法です。
著作権に関してあれこれ書くと日が暮れるし、自分も法律家では無いので隅から隅まで把握してるわけではないので、詳しく知りたい方はこちらを。
すごく分かりやすいです↓
みんなのための著作権教室


2 今回の問題点

この2つのニュースはそれぞれ写真とイラストですが、共通してるのはどちらもネット検索で表示された画像を無断で使用したことが発覚して賠償や謝罪になりニュースになった可能性が高いということです。

「フリー素材」
「素材 無料」
のワードで出てくるものも、

基本的には
「フリー素材ではありません」
「無料でお使いいただけるイラストですがクレジット表記が必要です」
「個人利用に限り無料で自由にご利用いただけます」

などのワードの一部が引っかかって結果に表示されてるだけと思ってください。

今回は両者とも著作者の許可、もしくは提供元へ使用料を支払わず無断で使用したと思われます。
誰でも自由に使えて無料だと思いこんでたのかもしれませんが、これだけ著作権の問題がニュースになる世の中で検索ででてきた素材をそのまま使うのはかなりモラルに欠けた行動だなと思いました。
特に山本さんの件に関しては元画像からコピーライトの部分を隠すようにトリミングされてるなど、真意は分かりませんが、もし意図してやってるのであれば手慣れているしかなり悪質だなと思います。

今回は両者とも謝罪や少額の賠償金の支払いで和解したようですが、これが大企業の広告やブランドのデザインなどでだれかの著作物の無断使用が発覚するとそれだけで損害額が何億円にもなったり、企業やブランド価値も堕ち、取り返しのつかない問題になりかねません。


3 著作権フリーにも著作権はある

よくある間違いとして、「著作権フリーってことは俺が好きに使っていいんだよね?」という勘違いがあります。

著作権フリーの素材も著作権はあります。

先にお話した、誰かが何かの目的で作ったものは全て著作物であり、その著作物は作った人に権利があります。

著作権フリーは素材に著作権が無いわけではなく、作品を作った著作者が著作権を行使しないことを意味しています。

ネットにある素材の著作権は大きく分けて2つあります。

1:イラストや写真を作成した本人に著作権がある場合。
2:販売・ダウンロードを提供してる運営会社に著作者が著作権を譲渡し、運営会社がその著作権を持っている場合。

インターネット上にある素材を何らかのかたちで使う場合はそのどちらかの著作者の許可が必要になります。
もしくは使用料を払えば直接の許可はなく使用することができます。(料金を支払うことで許可をいただいたことになる)

ただし、許可さえ得たら何でも自由に使えるわけではありません。

例えばフリー素材のイラストを使ったTシャツやグッズなど商品化する行為は禁止されている場合がほとんどです。
イラストの価値を無断利用して赤の他人が利益を得てはだめということですね。

また、ロゴマークに使ったり商標登録することも禁止されています。

もちろん著作者本人が「著作権を譲渡するので私のイラストを使って自由に商品を作って販売して利益を得ていいですよ」とOKを出しているのであれば何の問題もありませんが、こちらの判断で勝手に素材を商品化するのはNGです。

それ以外であれば運営元の規約次第ですが適切な個人・商用利用であればOKな運営サイトがほとんどです。

簡単に言うと
個人・会社等の紹介や宣伝を目的に作った広告媒体にフリー素材を使うのはOK!
フリー素材そのものを個人・会社の商品として販売(二次販売)するのはNG!
(※いずれも著作権元の規約次第です)




4 NEONEが利用する素材サイト

著作権問題は広告を作る仕事をすると必ず避けては通れない問題です。
Design Production NEONEでもチラシ等の広告制作に多数のイラストや写真を使います。

こちらでイラストを作成したり写真を撮影することもありますが、用意できない素材については商用利用に問題ない素材や利用料を支払って購入した素材を使用しております。

例えばDesign Production NEONEはデザインの作成において主に下記のサイトを利用することがあります。
Adobe Stock
amanaimages
イラストAC
写真AC
BEIZ


AdobeStockとamanaimagesは必要な素材がある場合に個別に料金を支払い写真を購入します。
イラストACと写真ACは姉妹サイトです。基本無料のサイトですが、私は年会費を払ってプレミアム会員になってます。
BEIZは背景テクスチャとして非常に助かるサイトで無料で商用利用でき、結構利用させてもらっています。
いずれもその時に必要な素材に応じて使い分けたりしますが、これらのサイトは公序良俗に反しない一般的な商用利用がOKな素材を販売・無料ダウンロードできるサイトです。

他にもストック系サイトは多数ありますが、細かい規約は運営元の判断で変わってきますのでサイトごとに利用規約はしっかり目を通す必要があります。

5 デザイナーが気をつけること

過去にいたクライアントで「この写真を使って欲しい」と提供されたものが明らかにネット上から拾った画像ってことがありました。

ちなみに検索で出てくるサムネイル画像は小さかったり解像度が下がってたり、コピーライトの透かしが入ってたりするので、データを見ればオリジナルのものか、きちんと購入or著作権者から許可を得たものかがだいたい分っちゃうんですよ。笑


そのような場面はデザイナーをやってるとこれからも出てくるかもしれません。
その場合はこちらからその画像の入手方法をお聞きし、使用許可、著作権不明なものは勇気を持って素材の使用をお断りしましょう。
もしかすると虚偽の申告をされてしかもそこそこのデータサイズの場合はこちらでも判別できない場合があるんじゃないかと結構心配になることもありますが。。

どうしても安く済ませたいという思いが強すぎて、数千円の写真を購入することをためらう気持ちもわからなくは無いですが、もし虚偽の申告が原因で後々問題になると数千円じゃ到底済まない損害額が発生してしまいます。

クライアントはもちろん、知らずに作成したデザイナーも、勝手に使われた著作者も、誰一人幸せになりません。

どうしてもこちらで用意することが難しい素材、予算の関係で素材を購入するのが難しいなどの場合は、

「それらを使わずに表現する方法を考えるのも私達デザイナーの仕事です♪」

とクライアントに言えるように日頃からデザインの視点やアイデアを鍛えておきましょう。笑
トラブルに巻き込まれないために自己防衛も大事です。


私達デザイナーはもちろんですが、クライアントの方々にも是非著作権の取り扱いについて理解を深めておけば余計なトラブルを回避することができ、企業やブランドの信頼度をより高めていくことができます。

デザイナーとして第一線で活躍するには著作権に関すること頭に入れておく事が大事です。
ちなみに私のこの写真は著作権フリーで構いません♪(え?需要無いですか!?)

ご相談・お見積もりは無料で行なっております。こちらからお気軽にお問い合わせください。
Design Production NEONE

藤本洋史

藤本洋史

グラフィックデザイナー兼アートディレクター

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