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空の青と海の青。その違いは?

こんにちは、Design Production NEONEです。

本来なら桜開花だの5Gサービス開始だの話題に尽きない時期ですが、コロナウイルスによる都市封鎖の話も出てきてそれどころではなくなってきましたね。

そんな状況でNEONEも影響を受け始めてきてますが、今月はまだ忙しく久々のブログ更新となります。

本日は色の見え方についてのお話です。
昔「なぜ空は青いのか?」ということをさらっとブログに書いて評判良かったので、その時のリメイク的な感じです。

なぜ空は青いのか

なぜ空は青いのか。
それはあなたの心が清らかだから。

そうであれば説明も簡単なのですが(笑)

現実的なお話をすると、まず光について知る必要があります。

人が見える光の色を可視光線といいますが、その可視光線には波長の幅があり、その波長によって青に見えたり赤に見えたりします。
ちなみに波長が短いほど青く、波長が長いほど赤く見えます。(下図)


※赤外線と紫外線は可視光線ではないので見えません。

そして空が青く見えるのには大気が関係あります。

大気には様々な微粒子が含まれていますが、特に波長の短い色、つまり青い光を反射してしまう性質があるのです。

これを「散乱」といいます。

その散乱した青色の波長が目に飛び込んでくるから空が青く見えるのです。

特に日中は太陽と地表との距離が近いので短波長の青色が特に散乱され届きやすくなり、より青く見えます。

逆に夕方になると太陽が沈みますが、昼間と比べて太陽と地表の距離が遠くなりますよね?
そうなると散乱された短波長の青色の光が届くまでに弱くなってしまい、逆に遠くまで届く長波長の赤色がメインで目に入ってくるため空がオレンジ色に染まって見えるわけです。

なぜ海は青いのか

なぜ海は青いのか。
それこそあなたの心が清らかだから。

・・・ですよね。笑

実は水の分子は赤い波長を吸収する性質があるのです。

この一言でピンときたのではないでしょうか?
ざっくり言うと水が赤い長波長を吸収するため、青系の短波長だけが残り海が青く見えるのです。

でもコップの水は透明でしょ?
赤い長波長の光は数メートル水の中を進まないと吸収されないため、コップやペットボトルくらいの水量では変化が見えないのです。
なので、海は青く見えても波打ち際の海水が透明なのはそのせいです。

でも深海は真っ暗でしょ?
実は青系の短波長も少なからず吸収してしまうので、水深が深まるほど(水量が多いほど)ちょっとずつ青系の光も吸収されていき、最後には全ての光が吸収されて真っ暗になります。

まとめ

ざっくりと簡単にお伝えしましたが、これらは波長の散乱や吸収、反射を眼で捉えて脳が変換しているわけです。すごく不思議で面白いですよね。

実はデザインにおける色もとても重要です。

・色で連想されるイメージ
・広告展開する場所で選ぶ色の選定
・色盲・色弱の方へのアプローチ

こんな感じで広告デザインをする上でも光の特性や脳が感じる色の見え方を理解しておくと、より良い広告デザインが可能となります。

これについては時間があるときに改めて記事にします。

Design Production NEONE

藤本洋史藤本洋史

藤本洋史

グラフィックデザイナー兼アートディレクター

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